相変わらず、遠州地方は晴れません。
![イメージ 1]()
いや、まぁ、昨晩は夜半頃から晴れたのですが・・それまでがかなりの雨ですからね。
とてもでないけれど、望遠鏡を出そうという環境ではなかったです・・・
と、いうわけで、ホームページを作りつつ、過去画像を再処理していました。
子持ち銀河M51 2012年撮影 MT160反射望遠鏡 直焦点 SXV-H9C カラー冷却CCDカメラにて。
少し、彩度等を調整しました。ディテールなどは、16cm反射望遠鏡の性能を十分に引き出せているのではないかと思います。
色彩は、やはり、単板カラーセンサーでは、どうしても、浅いものになってしまいますが、このあたりは処理次第の面もあるので、もっと遡って再処理をするともう少し、変わるかもしれません???(・・・さすがに今の技術だとそれはないかも)
SXV-H9Cは、ICX285AQを採用した2/3型140万画素のカラー冷却CCDなのですが、K&Rさんから譲っていただいて、早くも10年超・・
すでにスペック的には過去のものなのですが、いやはや、どうしてどうして。
画素ピッチ6.45μ□とMT160のF6.3とマッチングが良いのもあって、良く写っていると思います。
昨今流行のCMOSだと、画素ピッチが細かすぎて、こういった暗い光学系にはやや向いていないのが残念です。
感度面でも、ICX285AQ自体、QEが十分に高いのもあり、ほぼ、昨今のCMOSカラーセンサーと互角。読み出しノイズは大きいですが、長秒露光で狙うなら、ここの性能は無視できてしまう。Skyノイズの方の影響が上回るので、画素ピッチの大きさが、フォトン数を稼ぐのに良い方向に働いたかな、と思います。
こちらは、2015年撮影のものだったと思います。輝線+連続光の星雲で、やはり先のM51同様、カラーカメラでは構造がやや埋もれがちにはなってしまいます。
しかし、白い連続光の星雲部分の構造描写は見事です。
口径の不足感はやや感じるのですが、でも、しっかりした機材に、きちんとマッチングを考えたカメラと組み合わせた時に出来上がる写真は、やはり理屈通りというか想像を越えて良い写真に仕上がりますね。
もっとも、このSXV-H9Cも流石に老朽化して横線ノイズが入る時がありましたし、そういう点で、昨年末に購入したQHY5III178Cを活用したいなーと思って、F値の明るいシュミットニュートン反射望遠鏡の整備を始めた次第です。
非冷却のCMOSカメラですが、SXV-H9Cとほぼ同等の(画素数を考えれば、プリントレベルでは同等以上の)性能を発揮できるハズなんですよね・・・。
実戦配備を急ぎたい理由だったりします。