星ナビには、QHY5III178Cによる作品が入選でした!(∩´∀`)∩ワーイ
星ナビ入選作 リング状星雲M57
ラッキーイメージングによるM57です。5年前、同様の手法で撮影したことがありますが、当時はモノクロCCDで1枚あたり4秒かけて撮りました。今回は、カラーCMOSで1枚あたり2秒でも十分なS/Nが得られ、改めてカメラの進歩を実感しました。
ん、雑誌では、同様の手法で、の部分が割愛されているので、文章のつながりが不自然ですが・・・
CCDカメラに比べ、CMOSカメラは、読み出しノイズが低くなっているので、CCDに比べて1枚あたりの露光時間は短くて済みます。
それこそが、CMOSイメージセンサの一番の特徴で、これを活かすことを最善と考えれば、冷却も必須ではなくなってきます(低冷却で良い・・・のですが・・どうせ、FPNノイズもあるので)
今回は1枚あたり2秒で、撮影していますが、本当に気合が入ってる人ならば、今回のシステムでは、1/2秒の撮像でも問題なく、むしろシーイングキャンセルとう点ではBetterな方法も採れたと思います。
ただ、枚数が増える分、選別作業が・・・・((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
今のところ、ステライメージで、30枚1セットで、ステライメージの評価値&FWHM&目視判断で1次選別を行って、20枚前後に絞って、1点指定、ニアレストネイバーで、コンポジット。
これを全画像に行った後、DeepSkyStackerもしくは、CCDStackにて2次選別を行っています。
位置ずれが大きいので、本当に使いたいCCDStackは位置合わせが出来ないことも・・・
その場合、仕方なく、MaxImDLで、Align(位置合わせ)のみ実施して、CCDStackにて、シグマクリップ!あーんど、2次選別!(FWHM&目視。画像の切り替えがやり易いので判断しやすいんですよね、CCDStack)
そこそこ、S/Nが良いと、DeepSkyStackerで直接コンポジットできちゃうのですが、やっぱり画像選別はソフト任せよりも、自分の目の方が確かではないか・・と思って、なんだかんだで、ちまちまやってます・・・。
だって、縦に伸びてる画像が、両像と判断されることが多い様だし・・・、実際、以前にM51で試した時に流れた画像が多く採用されたのか、ガッカリした事があります。
ま、やってみて気に入らなかったら、手動で、というのもアリか・・。
ベランダのオライオン。
この作品は、自宅が完成し、2Fベランダから撮影したものです。
星見丸はまだ完成していませんでしたが、先のM8といい、このM57といい、2Fベランダからでも、十分、入選レベルの作品を撮ることができるという証明になりました。
ベランダを広く作ったのは無駄ではなかった・・・!
星見丸の方は悪天候もあり、なかなか撮影まで出来ていませんが、まぁ、2Fベランダで撮れるなら、星見丸でも問題ないでしょう。
少なくとも、作るだけ作ってみたけれど、振動でどうにもならねーや・・ヽ(`Д´#)ノ
という事態は完全に無くなりました。あとは、撮影限界がどこまでなのか、は今後、実戦を兼ねて、テストしていかねばなりません。
オライオン+SXVR-H694での撮影に支障がなければ、完璧ですね。うん。
さて、もう少し語らせてください(笑)
前にも書きましたが、QHY5III178Cは、素晴らしいカメラだと思っています。
裏面照射型のSTARVISセンサーであることで、感度を確保しつつ、1/1.8型、約7mm×5mmのチップサイズを有しています。
惑星用としては、面積は不要ですが、DeepSky用としては、センサーサイズ=視野サイズとなる為、センササイズも極めて重要になります。
まさか、天体写真をやってる人で、1/1.8型センサーなので、超望遠効果が得られる!!(∩´∀`)∩ワーイ!!
なんて考えてしまう人はいないと思いますが・・・
画素ピッチが細かすぎる為、IMX178の2.4ミクロンセンサーを完全に活かそうとすると、それこそ、シュミットカメラ並の明るいF値の光学系かつ、シュミットカメラの結像性能を遥かに越えた光学系があれば、超望遠効果は得られますが、、、
実際のところフルサイズでも、46MPixelまで来ているので、APS-Cサイズのデジタル一眼レフ機の超望遠効果も薄くなってきてますけどね。ただ、まぁ、システムとして、連射性能や、センサ小=消費電流減からくるタフネスさ、などなど、トータルシステムとしての価値はありますが。
と、ちょっと余計な話しの様な、関連する話しの様な・・・
正直に言って、オライオン30cmF4(パラコア2でF4.6)の光学系に対して、画素ピッチ2.4ミクロンのIMX178では、光学系の性能が追いついていません。
ただ、モノクロセンサに比べて、Bayerセンサーの解像度が、定説通り、1.5倍程悪くなる・・・と考えれば、3.6ミクロン画素相当で考えて、F4ないし、F4.6のオライオンなら、まぁ、いいんじゃない?という判断ができ、実際、その目論見は当たっていたかな・・?と思います。
でも、モノクロ版で、オライオンで究極の解像を得ようというなら、やっぱり、2.9μ□のIMX290を選びたいな(直ぐに買いませんが・・・)、あるいは、AR130センサーのToupCamでも面白いかも、です。こちらは3.75μ□でベストマッチ!だと思います。QEも、ASI120MMのMT9M034より向上しているようですし、
あとはFPNノイズとReadNoiseがどこまで低減できているか、かな・・・。
でも、このQE値は興味深い。縦縞なら、移動平均でキャンセルできるから・・・(゚A゚;)ゴクリ
Sony系CMOSに押されて、あんまり話題になってない気がしますが、このセンサは面白そうな気がしています。
価格も安めですからね。ただ、ASI120MMでいいじゃん!?と言われてしまうとぐぅの音も出ない・・。と、いうわけで、ASI120MMでもう少し様子見かも、、、とか日和ってます。
こちらは完全に余談ですが・・・
Amazonで、AR0130で検索すると、6390円で売られているカメラが出て来るのですが、実際、ガイドカメラとして活用している方もいるようなのですが、多分?露光時間の変更はできないんですよね、きっと・・
長秒露光が出来て、16bitTIFFとはいわずとも、BMPなど、非圧縮8bitで保存できれば、DSO用としても面白いのですけどね・・
惑星用と限定しても、露光時間固定だとちょっと苦しいかなぁ・・?
情報をお持ちの方、いませんか?
Sonyの新しい低照度感度定義、SNR1s
話しは、元に・・というか、Sony CMOSに戻ります。いや、AR0130は冷遇されてる気がしたもので (^^ゞ
さて、Sonyさんから、新しくSNR1sという感度基準が提唱されています。
セキュリティー用途で、基本的には、Color CMOSの基準のようなのですが。
これによると、ボクのQHY5III178CのIMX178の場合、0.46lxですが、同じく裏面照射型のIMX290だと、なんと、0.23lxとその倍の感度があることになります。
画素ピッチが大きい分、有利になるのですが、この値はちょっと無視できませんね。
その一方で、1/3型カラーCMOSとして、人気のIMX224は、なと、0.13lxと、クラス最高値ですね。画素ピッチが3.75μと大きいので、さもありなん・・・。
天体写真用としては、IMX224の3.75μカラーCMOSって、F6クラスの反射望遠鏡でも実力を発揮できそうですし、STARVISにこだわる理由はなさそうです。
ただ、先に書いた様に、天体写真ではセンサーサイズ=画角となりますから、光学系が800mm~1000mm程度であった場合、やはり最低限1/2型程度のセンササイズが無いと、写せる被写体が少なくなってきてキビシイです(800mmとQHY178Cだと、M20がギリギリかなぁ・・)
そうなってくると、カラーCMOSだと、IMX185にも目がいくのですが・・・・SNR1s値は、0.20lxと、やや悪く、同じ画素ピッチのIXM224の0.13lxに比べると面白くナイですね・・・(それでもウチのQHY178Cより倍感度が高いですが・・いや、まぁ、SNR1sが出て来る前に買いましたが、検討はしたんですよ。IMX185。画素ピッチが同じだから、ASI120MMと、LRGB合成しやすい、というメリットもあったし・・・・。でも、QHYCCDからは当時はIMX185機は出てなかったので・・・。あれ?今も無い・・?一時期、銀色の筐体であった気がしたのだが・・・)
QHY5III178Cは、前にも書きました様に、フォトコンテスト入選にも対応できるだけの力のあるカメラなのですが、目先の画素数に惑わされず、センササイズを考慮すれば、ASI185Cの方が感度が高く良い結果が得られるかも・・???
でも、ASI224と比べて感度の悪さが気になる・・・
と、思っていたら、Sonyさんも、後継のIMX385を開発済みの様です。
このセンサーを使ったカメラが、早く出てくるといいですね。QHYにもZWOにも頑張って欲しいところです。
また、1.1型のIMX253モノクロ冷却カメラも出して欲しいのだけど、1.1型12MPだと現状だと訴求力が無いのかなぁ・・。(ただ、QEは思ったより良くないので、個人的な興味は薄れたが・・・・)
あと、個人的には、miniCAM6Fがめっちゃ欲しいのだけど、開発中のままですし、、(T_T)
でも、CMOSカメラは、まだまだ進歩していくと感じてますので、これからが楽しみです!!?