今月は見事に両誌とも撃沈でした (;゚Д゚)
アストログラフ イプシロン200 カタディオプトリック反射望遠鏡 ST10XME冷却CCDカメラ
うーん・・やっぱり、いざ落選となるとがっくりきちゃいますねー・・・(。・ω・。)
星ナビ 落選作 環状星雲M57 オライオン30cm反射望遠鏡 with パラコアⅡ

ALICE-Ⅱ 半自作CMOS ビデオカメラ
星ナビにはCMOSビデオカメラ ALICE-ⅡによるM57を送付しました。
RGBは各1秒で、約1100コマ前後ほど撮像。Hαフィルタでは、ALICE-Ⅱの最長露光時間となる10秒(ベースがボードカメラですから、天文用ではないので仕方ないですね・・・)での露光で撮像しました。Hαは、10秒×384コマ。
結果、M57の外縁部は、実はSXVR-H694では表現できなかった部分まで、見事に描写してくれていたりします・・。
もちろん、完成度としては、LRGB、Hα、OⅢ、HeⅡによる7色分解によるこちらの作品の方が上ですが、Hαの外殻は、今回のALICE-Ⅱの方がより明瞭に表現できていますから・・・これならいけるかな?と思ったのですが、まぁ・・HαGB合成がベースとなっていることもあり、星色が不自然ですしねー・・。完成度が低いのは否めません。
落選もやむ無し、ですね。
あとは少しトリミングしすぎた面もあろうかと思います・・・。
いっそ、これまで撮像したM57の全てのデータを使って表現してみるのも面白いかも・・。
SXVR-H694での7色分解をベースに、Hαの外殻は、ALICE-Ⅱ、ハイライトはASI120MM CMOSビデオカメラによる画像を、大きさを揃えて、合成すれば・・・。個人的に究極のM57が仕上がるかもしれません。
異なる光学系(望遠鏡や、ディテクタ)の画像を合成することは、天文学的には、よくやられている事ですから、それぞれ特徴的な機材で撮像して、1つの写真として見せることは問題ないかと思います(フォトコンテスト的には問題あるかもしれませんが・・)
ちょっと時間ができたら、手持ちの素材をフル動員して、最高のM57を仕上げてみたい!
でも、画像処理に超苦労するだろうなァ・・・・
でも、どこかでやってみようと思います。
おっと、話が逸れてしまいました。今月号では、みなさん、フィルターワークを工夫した作品が採られていました。星ナビ誌のコメント文もなかなかに的を射ていて面白い。
この作品としては、Hα-RGB合成がベースとなっていて単純な写真と受け取られても仕方ありませんね・・・
まぁ・・ALICE-Ⅱのテスト撮影の一環で撮った写真でしたから、入選まで求めるのは酷というものでしょうか。でも、いけると思ったんだけどなー・・・甘かったですね。
これで、ALICE-Ⅱの実力は判りました。
やはりCMOSビデオカメラには、冷却CCDカメラを凌駕するポテンシャルを持っていると感じます。
そうすると、それに見合った機材を考えたくなってきます。さすがに直ぐに、とはいきませんが・・・・
オライオン30cm反射望遠鏡にSXVR-H694冷却CCDカメラの組み合わせの様に、ベストな組み合わせは、検討する価値があると感じました。
天文ガイドには、クレセント星雲 NGC6888を応募していました。
うーん、これが撃沈かぁ・・。正直、自信作だったので、ガックリ・・。
梅雨の晴れ間というシーイングにも透明度にも恵まれていたこともあり、構造描写は我ながら凄まじいものがあると思いました。
フォト蔵の大きい画像、ぜひ見てください!
敗因は、やはり色彩と、Hαのディテールを追求するあまり、浮いてしまっているところでしょうか・・・。やや不自然になってしまいましたかね・・・・(´・ω・`)
処理方法は、星ナビ誌に入選されているM27の方とほとんど同じことをやっていると思います。
ステライメージでR+Hαを、レベル調整をした値を使うにチェックを入れて、比較(明)で合成、同様に、B+OⅢも同様に処理して、RGB=R+Hα,G,B+OⅢ という処理をしています。
されに、Hαのディテールを超活かす為に、Hαを輝度として処理し、LRGB合成を行った画像を合成もしています。
処理手順は煩雑になりますが・・・結果的にディテールは個人的には満足行くものに仕上がりました。
この天体。個人的にはかなり好きな天体です。
Hαの赤が写るというオリンパスのデジタル一眼レフカメラ、E-300でも撮影したこともありますし、もっと辿れば、CCDを自己換装したST7MEで、自宅のニワトリで綺麗に撮れたことも大きいのでしょうね。撮りたいな、と思う散光星雲の一つなのです。
しかし、なかなか、天文雑誌のフォトコンテストでは報われていません・・・

昨年撮影したものですが・・・こちらも昨年、落選したのでした・・(´;ω;`)ブワッ
まぁ、ST10XMEだと画素数が300万画素しかありませんから・・・
こういう天体は、厳しいかもしれませんね・・・
昨今のデジタル一眼レフカメラは、20MPixel以上ですものね・・・。
改めて、ニコンの天文専用デジタル一眼レフカメラ、D810Aの良さを感じたりします・・画素数、画素ピッチ、これ以上のモノはないのではないでしょうか。
今後、高精細化が進んで画素サイズは増えても、実際に1画素が受け取れる光子数は変わらないので、実感度は低下します。映像エンジンで、もちろん、補っていくわけですが(実際、現行機もそうなっていますが・・・)、それは、天体写真的にはあまり魅力は無いでしょうから・・。
D800は当初、高画素機としてウリになっていましたが、実際にセンサレベルから性能を見ていくと、実かなりバランスが取れた機体なんだと感じます。
Dfではなく、D810をベースに開発したD810Aの技術者の方は流石ですね。
国内では、やはり短焦点が主流ですから、画素ピッチ・画素数とも非常にマッチングが良いですよね。
ソフトビニングして使えば、長焦点系にもちょうど良くなりますから、まさに万能機。
歴史に残る名機になるでしょう・・・
個人的にもめっちゃ欲しいカメラですが(D820が出たらディスコンでしょうから・・)、まぁ、ちとタイミングと使える機材が少ないということから見送ってマス・・・
まぁ、X-E1もなかなかやるな、というのも大きいですけどねー。
またまた話が逸れてしまいました (^^ゞ
やはり、ニワトリに比べると、どうしても、撮影回数が減少してしまいますから、入選から遠ざかるのはある程度、仕方ありません(まぁ、今回は未だニワトリですが・・)が、出来る限りは頑張りたいなー・・と思っています。
と、いいつつ、どうしても、撮りたいのが南のマイナー銀河になってしまうので、やっぱり、フォトコンとは縁遠くなりそうですが・・爆
それにしても・・晴れてくれません・・(;´д`)トホホ…