2015年も残すところあと1日ですね。
今年は厄年ということもあり、いろいろと大変でした・・
まず1月は、昨年末に落としてしまったオライオンの状況を確認すべく、焼津に!
ロンキーさんと、H谷川さんのおかげで、ミラーが悪いと判明!
笠井トレーディングの30cmF4を発注し、さらに主鏡セルも一部損傷していることが判り、ここも急ぎ発注。
なんとか、1月末には、戦列復帰させることが出来ました。
これも、ロンキーさんのおかげで、大変感謝しております。
この時期はラブジョイ彗星が予報より遥かに明るくなり、楽しませてくれました。
自宅からの撮影でイオンテイルの変化等を捉えましたが、やはりこのような被写体は自宅からの撮影では苦しい様で、今年は彗星での入選は0でした。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
2月も引き続きラブジョイ彗星の好機で、M76との接近を捉えたりしました。
また、EM-200赤道儀を庭先に常設することにより、同時にオライオンでの銀河の撮影も行えるようになりました。

銀河巡りの一環で撮影しました。マニアックな銀河は、まだまだ、撮りたい対象が沢山あります。
また、天文学的に興味深い天体も沢山ありますから、ぼちぼちと撮りたいなと思っています。
天文ガイド3月号では、最優秀をいただきました。
フィルターワークを駆使して作画した作品で、これも、自分らしい作品での最優秀となったかな・・?
3月号、ということは、応募したのは、12月末ですから、この被写体としては、時期的に、ちょっと遅かった面もあり、自分自身でも、後手に回ってしまったと思っていただけに嬉しかったです。
ただ、この2月に集中して撮影した子持ち銀河は落選・・・(;´д`)トホホ…
ちょっと、派手すぎましたかねぇ・・・(;゚Д゚)
これ以上は、自宅からだと、どうやっても、これを超えるモノはなかなか得られそうもないので、当面、子持ち星雲は撮り直すことはないかなぁ・・。
一応、もう1つだけやってみたいことあったのですが、ちょっとユーティリティ面で、手間もかかるので、うーん・・やはり、暫くは撮ることはないかな・・。
3月は例年通り年度末で、仕事が忙しかったのですが、シーイングが落ち着いてきた月末に撮影した衛星の相互食は、思った以上にスリリングで楽しめました。

なかなかに面白い現象で、これなら、もっといろいろなシーンを撮っておけばよかったとちょっと反省。
4月は、なんと、与論島の天文学者の愛称を持つ、YuenoさんからNJP赤道儀を譲っていただきました。

AGS化されている為、Cielを使った制御が必要ですが、それはスカイエクスプローラ赤道儀で、行ってましたし、また、庭先の北極星が見えないところに設置しましたが、極軸の合わせについても、先のEM-200常設化検討、さらにいえば、10年ほど前からの実家ベランダ撮影で、ノウハウは取得スミ(まぁ・・なんとかですが ^^;)。
おかげで、スムースに実戦投入することが出来ました。
これまでの経験の集大成となった感があります。
これで、EM-200を遠征に回せることになり、ミュートンさんとぼうらやに行ったものの、薄雲の中からしか撮影できず残念でした。

今年は遠征が少ないので、あまりブログネタもない上、あんまり印象に残らないんだよなぁ・・。
なにはともあれ、夜半から出撃したものの、雲に阻まれてしまい、思うような撮影はできませんでしたが、それでも、デジカメなら、雲間からでも、なんとか見られる映像が得られるところが良いですね。
改造デジタル一眼レフカメラでなくても、フジのXシリーズなら、赤い星雲も、十分満足できそうです。
5月はGW前後に、キャッツアイ星雲を撮影!無事、入選までこぎつけることが出来ました。
これも、長年、写したいと思っていた天体ですが、位置的に北寄りであるため、なかなか撮影する機会がなく・・・
やっと、撮ることができました。
それとASC-11をなんとか活躍させたいと考えていた為、TOAGでオフアキを構築。
その為の赤道儀2台ニワトリ体勢を整えたのでした。
フジ、X-E1とテスト撮影してみましたが・・・正規のレデューサが無いこともあり、クローズアップACでは、周辺像がイマイチ・・・。またASI120MMでは、ガイド面からもかなり苦しいものを感じました。
そこで、SXV-AOでの運用を本格検討しようと考え、GENESIS SDF屈折望遠鏡でのテストを行っています。残念ながら、そのまま晴れずに、梅雨入り・・。
6月はもしかしたら、最後になるかもしれない遠天写真展が開催!
無事、来年は開ける様になって、良かったです。
それから、中部天体写真同好会の写真展、遙かなる星空も開催されました。

CANPの発表資料作成もあり、かなり、ギリギリの線での参加になってしまいました。
遠天写真展、CANP発表、中天写真展、と、なかなかに忙しい月になりました。
7月は梅雨明け直後は晴れてくれて、良かったのですが、それからはあまり良いお天気ではありませんでしたね。
ただ、梅雨明け直後は、シーイング・透明度ともに良く、切れ味のある銀河を1つ写せただけでも良かったです。
やっぱり、天体写真撮影にとって、一番大事なのは、空の状況ですねぇ・・。長焦点だと、まずシーイングが1番で、次いで透明度です。その双方を満たしてくれるのは、梅雨明け直後の短い期間だけじゃないかなぁ・・
最近は梅雨明け後もお天気がもうひとつ、ぱっとしないことが多いので、困ったものです・・。
UHC-Eネビュラフィルタ使用
また、X-E1デジタルカメラによる亜鈴状星雲も、この時に撮影しており、無事、入選までいきました。
自宅庭から、デジカメでの撮影での入選で、嬉しくなりました。
UHC-Eフィルタを使って、光害カットと星雲のエンハンスを行って、差別化した面はありますが、きちんと工夫すれば、未改造のデジタルカメラでも、町中からの撮影でも、ちゃんと入選できることを示せたのは良かったと思っています。
CANPも終わって、中天写真展も終わり、やっと時間がとれるようになりました。
改造パーツも揃ったのと、構築の構想がまとまったので、ようやく重たい腰をあげて、ALICE-Ⅱ開発に着手(・・と、書くと大げさですが・・ ^^;)
知人から譲ってもらった、ボードカメラの筐体作成を行いました。
8月も、お天気が悪く・・。久しぶりにぼうらやに遠征にでかけたものの、曇ってしまいましたが・・・
ALICE-Ⅱでの撮影テストをぼちぼちと開始。
まだまだ、どう使っていくのが良いか、検討中の状態ですが、ポテンシャルは非常に感じました。
ALICE-Ⅱをメインと据えた機材構想を考えても良いのではないかと今後の方向性を検討するだけのデータを得ることができました。
マイナーな銀河も、1枚あたり6秒で、描出できるので、画像枚数の多さに画像処理では辟易としてしまいますが、この露出時間ならば、GoToドブソニアンでも、なんとか出来そうですから・・・。そうすると、現状、赤道儀に搭載できる重量や、鏡筒価格から、オライオン30cmF4より上の口径は望めないと思っていましたが、GoToドブなら、40cmの検討をしてみる価値はありそうです???
まぁ、その他の、ニワトリでの光害状況や視界などから、本格的な天文ドームや観測所の導入は憚れるのですが、ドブソニアンをベランダに設置・・という路線は、案外、自宅撮影スタイルとしては正しいのではないかなー・・なんて考えているところです。
ALICE-Ⅱの使いこなし等については、また来年、検討してみます。
あと、もういちど、再設計・再組み立てして、ALICE-ⅡPlusとすることも構想中・・・
今のは性能が不明な段階で作成したので、分解するには壊すしかないので、せめて、もう少し、こう、なんとか、基盤を支えるフレーム構造を工夫して、改造しやすくしたいですし、木材ではなく、アクリル等で、綺麗に作ってみたいという気もしますし・・
また、ちょっとケラレもある為、Cマウント部分をタキさんにお願いして、普通のTスレッド(M42 P0.75)にできるかどうか、相談してみようかなぁ・・。
もっとも、また暖かくなって、時間が取れる様になってからの検討事案ですね。
さしあたり、いろいろなアイデアをメモしておいて、あとは、実現可能か(←自分の工作技術的に ^^;)、どう形に持っていくか・・(´ε`;)ウーン…
悩ましい面はありますが、やっぱり、自作は楽しいです。
9月は、なんと、8月最終日に、室内でコケて骨折してしまい、あいにくのギプス生活・・(;´д`)トホホ…
いやはや、見事に本厄まっただ中です。
それでも、なんとか、ALICEⅡでのテストくらいは何回か行い、感触をつかむ様に努めました。
10月はやっとギプスもとれ、卓球大会は、仲間と無事、優勝!
やっと、こさ、ASC-11のテストができましたが、思ったよりも、難しい・・。
SXV-AOで、バックフォーカスが伸びる為、CloseUp AC No.3では、ST10XMEのCCDサイズでも、内コマが発生してしまいました。
また、ガイド星探しも、思った以上に難しい・・
手軽に使えるのなら、面白いと思っていましたが、なかなか思う様にはいかなさそうです。
シーイングも悪くなりますから、実用の目処を立てたところで、また来春です・・・。
ガイドカメラの視野の位置を把握して備えたい気がしますが、難しいかなぁ・・。
また、ASC-11はフラットが難しい(シュミットカセはどれもそうなのかもしれませんが)この点は、ある程度はこれまでの経験でなんとかなりますが・・・。
うーん・・・やはり、まだまだ試行錯誤することになると思いますが、AOによる効果には、今後期待したい面もあることもあって、来年も、また試行錯誤してなんとか、使いこなせる様に努めたい。
11月は、アトラクスが、自動導入後に、そのまま沈黙してしまったことがあり、すわっ、とうとう壊れたかっ(;゚Д゚)
と、落ち込みました。
本厄真っ最中だなー・・・(´;ω;`)
タキさんにお世話になり、その結果として、単純にPowerCableの接触が悪くなっているだけではないかという結論に達しました。
11月になっても温かいのはいいのですが、その分、お天気は悪く、参りますね・・。
そのせいもあり、結局のところ、11/3に故障、再度、問題がないことが確認できるまで、ほぼ一月かかってしまいました。
なにはともあれ、壊れてなかったのは良かったですが、せっかくの良い赤道儀でも、モーターが故障しただけで、二進も三進も行かなくなることを体験しました。
すでに、K-ASTECさんでも、AGS改造はやられてませんし、当然、旧スカイセンサ3Dは、部品レベルも払底。
あとは、NS企画さんのDOG頼み・・。すぐに、というわけにはいかないのですが、今後も使っていくことを考えたら、早めに手配した方が良いのかも・・・。
EM-200赤道儀に使っているPyxisも、'99年末に購入したもので、15年を超えましたし、とっくにディスコンで、やはりメーカサポートは打ち切られてます。
今のところ、こちらは問題なく運用できていますが・・・(一部、ケーブル等の断線は除き、ですが・・・)
永く使っていこうと考えているなら、やはりなんらかの検討を行うべきかなぁ・・。
EM-200やNJPはいざとなったら、金銭的な負担は大きいですが、天魔化という手段はありそうな気はしますが・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
赤道儀も、モータードライブがなければ、タダの台ですね・・・。
ただ、11月は満月期には晴れがあり、月夜でしたが、銀河巡りを敢行して、いくつかの銀河を捉えることが出来ました(未だに未処理ですが・・・ ^^;)
やっぱり、撮りたい天体を撮るのが一番楽しいなぁ・・と、改めて感じました。
12月は、ミュートンさんが誘ってくれたこともあり、獅子ヶ鼻公園東側の茶畑に、ワンポイント遠征に行きました。
彗星自体は、小ぶりで、やや小さいものの、イオンテイルの複雑な変化を楽しませてくれました。
ただ、本業が忙しかったことと、やはり、この時期にしては、思ったよりも晴れなかったこともあり、それほど熱心には撮影しなかったかな・・・。それでも、遠征は4回かな?敢行しましたし、自宅から撮れる位置に来てからは、ニワトリで狙っています。
アトラクス赤道儀の復活のおかげで、この彗星も無事撮影することが出来ました。
2015年は、ボクにとっては、機材の年になりました。
壊れたり、入手したり、作ったり、壊れたと思ったら、無事だったり・・・(; ̄ー ̄川 アセアセ
その一方で、ASC-11+AOや、作ったALICE-Ⅱ CMOSカメラの可能性など、来年以降に繋がる基礎データ収集もおこなえたのは、有意義でした。
どちらも、今後、もっともっと詰めていかねばなりませんが・・・また、来年以降、少しずつだとは思いますが、前進していけるように頑張りたいです!