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Channel: あしあと ~星空航海日誌~
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現有機材 オライオン30cm

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星ナビ記事も無事、クランクアップ!(と、いう言葉は正しくないでしょうが・・。気持ち的に ^^;)
3ヶ月間、最初に℡を頂いたのは、10月でしたので、足かけ5ヶ月。
長かったような短かったような。
冬期休暇を挟んで執筆できたのは時間的にも、精神的にも余裕ができて良かったです。
長文、ましてや、全国誌での執筆などとなると、貴重な良い経験をさせていただいたと思っています。
また機会があれば、とも思いますが、、、

何はともあれ。一段落。
原稿料は、星ナビ編集長に言わせれば些少とのことですが、大昔にS2Proの記事を執筆した時よりも、大枚を頂いてはおります。
編集長から、機材購入の足しにしてください、とのことでしたが・・

いやー、洗濯機は壊れるし、DVDプレイヤーもちょっと前に壊れていたり、ということで、機材は機材でも生活機材に回されそうでつ・・(。・ω・。)
あ、オーブンレンジも買い替えたいなぁ・・ σ(^^; 

前置きが長くなりました。

天文機材。魅力を感じるものがなかなかないなぁ・・と言うのは何回ともなく書いている気がしますが、それは現有機材があるから、かなぁ・・?
少し整理してみないと、いけないかなと思いました。

英Orion VX300-S改 D=300mm F.l=1200mm F4
落下させたせいで、ミラーは2015年初に笠井トレーディングのものに換装してますが(GSO製か?)
口径の暴力か。変わらず、素晴らしい性能の望遠鏡です。
本当を言えば、VX300-Sの前の無銘の光学系で、ミラーは、どうも、1185mmF3.95だったみたいですけどね。
星ナビ誌でちょっとお高いUX300だったか、書かれてしまったこともあって、事実上、VX300-S相当になってるので、この銘を名乗っています。
実際には、焼津の御大、ロンキー氏が改修してくれて、オリジナル機を大幅に上回る安定性能を有していると思いますが・・。まぁ、老朽化も否めず・・と、いったところです。
NGC488 冷却CCDカメラ SXVR-H694 冷却CCDカメラにて

不安定ながらも、自宅撮影、EM-200にギリギリ乗る軽量(イプシロン200よりも軽い)ということもあり、自宅でも、遠征でも撮れるのが強みです。
冷却CCDカメラでも、OAG9オフアキシス装備もあり、ほぼほぼ問題なく撮影できています。
遠征でのEM-200に搭載して撮像したつるのトリオ銀河 冷却CCD カメラSXV-H694にて。

その他にも30cmの口径を活かして、惑星撮影
F4、ですからね。惑星撮影には実際には不向きです。
が、口径というファクターは思っている以上に大きいのかもしれない・・・
まぁ、この辺りはベテランのご意見をお伺いしたいところです。
MT160と比べて、確実に歴然の差は感じるレベルです。
もっとも、MT160自体も惑星向きか?と言われると、Bestではないと思いますが・・

その明るさを活かしてのラッキーイメージングなど
バグ星雲 Orion30cmF4 ALICEⅡによるラッキーイメージング
ラッキーイメージングによるNGC253

オライオン30cmの用途は多岐に渡ります。
口径があって、軽くて、というのは非常に大きな強みなのです。
もちろん、軽量化の代償に、風に非常に弱い(表面積、でっかいから・・・)というデメリットもあります。
あと、ベコベコの筒で、光軸調整を行う場合に、何が正しいのか・・指標がない(筒を信じてはいけない)ため、どうやればいいの?という・・
SkyWatcharの30cmF5もそうなんでしょうけど、何を信じて、どう合わせるべきか、という問題は常につきまといます。
ついでに言えば、今、迷走中かな・・・・。

この辺りはイプシロンと大きく違うところですが、あれはあれで、また難しくってさぁ・・
どちらにしても、明るい光学系っていうのは、光軸が難しいものです。
使いこなされている方には感心してしまいます。
逆に自分の経験から言えば、センササイズが小さければ、光軸の許容範囲は広がります。
センサの感度が高ければ、ますます、不安定でも、成功率も上がります。

僕の場合、ですが、光学系の性能を活かす、というよりも、トータルバランスで考えて、最適な系を組んでいる点が強みでしょうか。
光軸不良は、周辺像に先ず現れます。が、これはラージフォーマットほど顕著になります。
イメージ 1
ST8300M 4/3フォーマットでは周辺像が流れる
イメージ 2
2/3型相当してトリミングしてみると問題はない。・・・と、いう例・・( ̄ω ̄;) 

SXVR-H694は1インチしかない、センサ。
光軸調整には実は鈍感です。

いや、まぁ、誤解があるといけませんが・・
例えば、直焦点であれば、1mm光軸が下にずれても、センサ上では1mm中心からズレた位置に、4.54μであれば、たった、約220画素の位置に光軸中心がくるわけです。
現実的には、数ミリの誤差があるのでしょうが・・・
これを補正レンズを用いるので、星像レベルではややこしくなりますが、小さいフォーマットなら、そこまで気にすることはなさそう(?)

おまけに、QEは70%を超える超高感度。画素ピッチ4.54μは、回折限界から考えても都合が良い。
まぁ、感度の高さは昔から、個人的には追求してましたが (; ̄ー ̄川 アセアセ
組み合わせの良さが、結果(=望む映像)に結びついていると思っています。

実際のところ、アルミ筒のオライオンで4.54μのSXV-H694では気温1℃でも、ピントが移動します(計算上、と経験則)、普通に考えて、まともに使えたものではありませんが、、まぁ、なんとかなってるみたいです。
いや、まぁ、五月蝿く言えば、ダメなんですけど・・。その辺り割り切って使ってますからネ。

STシリーズは重量があるので、これはこれで、またヤワなオライオンでは問題が出たりするのですよ・・・(;´д`)トホホ…(たわみですが・・)
あと、セルフガイドだとフィルターでガイド星が消えるという現象が多々発生しますので、、、
オフアキ構築しちゃうと、まぁ、そりゃ、使わなくなりますよ。

いずれにしても。
オライオン30cmの場合、 様々なバランスが取れているという点が、非常に大きく。
結果も出てくれているのだと思っています。これ、カメラが、KAF8300Eだ、というだけで、ダメ(QE低いし)という感じかなぁ・・
SXV-H694というベストパートナーがあってこその戦果なのだと思います。

また別の機材は別の機会に掘り下げていきたいと思います。

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