さて、実家に帰省してのんびりしています・・・というのは前回の記事で書いた通り。
ぼちぼち・・とですが、画像処理もやっています。
Canon New FD 300mmF2.8L 望遠レンズ 2コマモザイク合成 各5分×5コマ
福田港にて。
梅雨の中休みに、GENTAさんとハルカイさんと出かけてきたときの1枚です。
透明度は良かったと当時のブログには記載がありますが、月は紅く染まってるし、抜群とはいえなかったと思います。それでも、7/10はあげても良かったかな?!?天の川は良く見えていました。
・・・考えてみたら、この日を最後にまともに遠征してないですよ・・・Orz
アンタレス付近を処理して思ったコトですが、
やはり、こういう淡い天体は空が一番ですねぇ・・・。特に南側を後で撮影しているのですが、光害かぶりに悩まされました。
こういう散光星雲の処理方法は、GENTAさん直伝の星を抑えつつ、淡い部分を炙り出す方法を採るのですが、今回は、モザイク合成があったので、結局、自分の従来どおりの手法での処理になってしまいました。
モザイク合成も、12年以上前からやっている自分の方法で、全く進歩がないので、困っているというか、技術情報に飢えてマス・・。
あんまり普段やらない処理なんですが、だからといって出来ないで良いわけではなし・・・
今はみなさん、どうやられてるのだろう・・???
ボクのNewFDは、NGCさんのブログで教えていただいた様にソードオフしてあります(ってリング組み合わせを変えただけですが・・)
そのせいか、像面湾曲が思った以上に大きくて、実はモザイク合成しようとすると星像が端で合わないんですよね。
イプシロンも設計上、像面湾曲は大きいわけですから、端と端の星の位置はかなりズレると思うんですが。
でも、ベテランの方は上手にやられてますよね。どうやってるのだろう?
レンズフィルター等で、ディストーション補正・・・って手段もあるにはあるのかな・・・。ダメですかね?
(それこそ10年程前にえりーさんがイプでやられていたのですが・・・)
あとは、Hα線へのレスポンス。
未改造機ですから、仕方ないのですが、やはりあともう一歩、Hαが写ればな・・と思ったのも事実ですね。
過不足なく写っていると思いますが、やはり、Hα輝線星雲の写りのインパクトは弱い。
これは、単純にLPS-P1を入れるだけでも改善しそうではあるのですが、、、
ただ、フジのデジタルカメラと、LPSフィルターって、個人的にはカラーバランスとう点で、かなり相性が悪いと感じています。映像エンジンによる処理なのか、分好感度特性によるものなのかは、ちとわからないんですが・・・
これ、FinePixS3Proデジタル一眼レフカメラの頃から、そうなんですよね。赤が主張しすぎて、濁ってしまう。
処理の問題ももちろんあろうかとは思いますが・・・
X-E1にLPS-P2を使って満足のいく写真が撮れた経験がありません、、、。
なんというか、恐らく、FinePixS2Pro以来のOIIIレスポンスの高さ&緑感度の高さもあって色が濁るというか・・・
緑(OIII)も強いんですよねぇ・・・。
Canonのデジタル一眼レフカメラとはLPS-P2はベストマッチと安心して使える気がしますが、フジのカメラとはビミョーにコレジャナイ感があるんですよね、、、
CanonはOIIIが青系発色になるんですが、フジだとちゃんと青緑色になるし、これが正解なんですが、天体写真の美しさの点では真実性は劣る(OIIIが青系なので)にしても、Canonが上だと思います。
今回のアンタレス付近も青ハロカット用のL41で撮ってます。
いずれにしても、NewFD300mmF2.8Lは旧いレンズですからね。星像も完璧とはなかなかいかないですし、基本的にモザイク合成は星の位置がずれすぎてしまい、基本的には不可能(バックフォーカス適正ならいけるかも、ですが。。。その場合、明るい星像が周方向に崩れる・・)
しかし、その明るさは、やはり強みではないかとも感じます。
今後も彗星撮影や、遠征時、SE赤道儀に搭載しての今回のような比較的淡い星雲めぐりに活用していきたいと思っています。
なんだかんだで、気に入ってる機材なんですよね。
小型軽量で速射性に優れた、良い機材です。
ただ、やはり、FSQ等に比べると星像等、劣っており、ガチンコ勝負できるわけではありません(まぁ、それはGENESISもそうですが・・・)このあたりは、使用者がカバーしていかないと、結果にはなかなか結びつかないかなと思っています。
でも、F2.8の明るさは使っていて楽しくなります♪
画角がより広いフルサイズのデジタルカメラも欲しいなぁと思ったり、思わなかったり・・?
NFD328では厳しいかな?
でも、どこかでまた日の目は見せてあげたいな、と思っています。