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Channel: あしあと ~星空航海日誌~
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星ナビ11月号入選!

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先月落選したと思っていた、環状星雲 M57が星ナビGalleryに採用されていました(゚д゚)!

環状星雲M57 オライオン30cm反射望遠鏡 パラコアⅡ使用 半自作CMOSカメラ ALICE-Ⅱ

Hαフィルタと低ノイズCMOSカメラを用いて、周囲の淡い部分まで描出してみました。
CMOSカメラのポテンシャルの高さには驚かされてばかりです。

前回にも書いたかもしれませんが、CMOSカメラの読み出しノイズはCCDカメラに比べて非常に低ノイズとなっています。下手したら、10倍くらいは差があります。この性能を上手く使うには、可能な限り、短時間露光(長時間による暗電流ノイズ増加の抑制)で多数枚で撮影すること。
また、背景ゆらぎ(光害や空自体の明るさのバラ付き)が大きい場合も価値が薄くなりますから、暗い空で撮るか、あるいは今回のように、NarrowBandフィルターによって予め被写体のS/Nを高めて置くことが非常に重要になります。
今回のケースで言えば、前にも書いたように、SXVR-H694では描出し難かった、より淡い外殻も描出でき、低読み出しノイズの価値を実感できました。
もちろん、モノクロCMOSカメラは、耐光害適正も高いので、従来の冷却CCDカメラ同様、光害の中でも存分に撮影できます。

さて・・先月、星ナビに送ったのは8月23日だったので、ちょっと間に合わなかったのかも・・・
そうすると、必然的に9月に応募したものも落選、ということになります・・

星ナビ 不採用作 螺旋状星雲 NGC7293 オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694冷却CCDカメラ

なかなか晴れず、追加撮影ができなかったのがやや残念ですが、シーイングは良かったようで、ディテールが良く出てくれました。
結局、福田港で撮影した7/30の一晩分での作品です。
画角的にちょっと窮屈なのもありますが、ディテールはかなり出せたと思います。
できたら、またどこかでリベンジしたいところですが、画角を考えると同じシステムでは撮らないかも・・・
フォーサーズフォーマットだと、ちょうどいいんじゃないかなー・・・
ASI1600MM-Coolって、フィルタがΦ31.7mmなんですが、あれってケラれないんでしょうか・・
そうだとしたら、俄然購買意欲が増すのですが・・・(手持ちフィルタはΦ31.7がほとんどなので)



天文ガイド落選作 つる座のトリオ銀河 

つる座にある銀河たちです。しし座のトリオ銀河の様に、3つの特徴的な銀河が並んでいます。低空の為、なかなか撮影できずにいましたが、低空まで良い透明度に恵まれ、やっと撮ることができました。

こちらも福田港での作品です。低空なので、大気の浮き上がりで星像が歪んでしまって、処理にはなかなか苦労しました。
撮影時も、なんで、星像が伸びるのかなー・・ガイドは悪くなさそうなのに・・・と、思ってましたが、Rフィルタになったら、星がちゃんと○だったので、あぁ・・大気の浮き上がりかぁー・・と納得。
福田港、南が太平洋なので、南低空は空が良いのですが、海だと大気の浮き上がりもやはり大きいらしく、その点ではキッツいなぁー・・・
フィルターもAstrodonLRGBとSXVR-H694の組み合わせでは、若干、赤みが強くなるのですが、大気差の影響もあって、より赤が強くなって、彩度を強調したこの画像だと、色彩も若干、違和感がありますかね・・・・

2003年以来、撮影したかった天体なので(獅子ヶ鼻公園などでチャレンジしたことはありましたが、光害、木の影等で、ボツ・・・)、やっと撮影できて、満足はしています。

この領域、もう少し広角で撮るともう1つ銀河が入ってくるので、またイプシロン200あたりで、いずれ撮りたいな、とは思っています。

それにしても、晴れませんね・・・
さすがに、今月は応募できるネタが無いかも・・・です_| ̄|○ il||li




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