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Channel: あしあと ~星空航海日誌~
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銀河巡り2016

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と、タイトルに掲げる程、大げさではないのですが (;゚Д゚)
個人的な好みから、やっぱり、様々なマイナーな小宇宙を巡る銀河巡りは忘れずに行っていたりします (^^ゞ
画像処理が大変で、なかなか、進捗は思わしくありませんがね・・・

NGC5689付近の銀河たち オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694冷却CCDカメラ

一番大きな横向きの銀河が、NGC5689です。それでも、視直径 3.4' x 0.9'しかありません。
左下の渦巻銀河がNGC5693。14等級、1.9' x 1.6'の暗く小さな銀河ですが、渦巻や色の様子が見えますね!右側の銀河は、NGC5682です。こちらも、視直径2'に満たない暗く小さな銀河ですが、それぞれの銀河の個性というか、形状や色彩の違いが面白いですね。

個人的には、改造デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼デジタルカメラと、冷却CCDの差別化はできているつもりです。
高感度モノクロ冷却CCDカメラ、あるいは、高感度モノクロCMOSビデオカメラの一番のメリットはこのような、暗い銀河を光害がある中でも、撮影、描出できるだけの検出能力です!
無論、フォーマットサイズが大きいに越した事はありませんが、残念ながら、超高感度かつ、ラージフォーマットというカメラはほとんど存在していません。
KAF9000EやKAF16803Eが該当しますが。高価である上、これらのセンサを活かすには、当然、望遠鏡側にも、相応の優れた性能と、また、撮影者の調整技術が問われてきます。
おまけに、QEというセンサ自体の性能は残念ながら、現在使われている1インチ系に比べて、かなり劣ったものです。
KAF系センサはピークで、65%程度ですが、S◯ny製センサは、80%前後ですから・・
そこに勝機はあるとも言えます(やがてはその差は無くなるかもしれませんが・・・少なくとも、それまでは・・・)

オライオン30cmの様な不安定な機材で、性能を引き出すには1インチサイズ・高QEのセンサというのは実に都合が良いと感じています。
フォーマット小さいのは七難隠すという感じで、優秀な光学系でなくとも、不安定な機材であっても、使い方しだいで良い結果を得ることができます。 
一般的なデジタルカメラによる写真作品では、なかなかフォーマットが小さいメリットは出せないかもしれませんが・・・
センサ性能の差がある現在(2016年時点)では、天体写真では小さなセンサの意義があると考えています。

銀河巡り NGC5290(上)とNGC5289(下) オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694冷却CCDカメラ

こちらはりょうけん座にある2つの銀河たちです。上のNGC5290は、なにやら、複雑な色彩を呈しています。
光度12.9等、視直径3.6'×0.8'の小さな天体ですので、なかなか、詳細な構造まで出せませんが、スターバーストが起こっているのではないかと、感じさせてくれますが、実際に天文学的にはどうなのでしょう・・・?
下側のNGC5289は正常な渦巻銀河らしい姿なので、対比が面白いですね。
やっぱり、こういうのはカラーして初めて面白ナァ・・と感じます。
まだまだ、未処理の銀河データは残っているので、ぼちぼちと処理していこうかな、と思っているところです。

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