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Channel: あしあと ~星空航海日誌~
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天文ガイド3月号 最優秀

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天文ガイド3月号の月例フォトコンテストで、最優秀に選ばれました (◎-◎;)!!
マイナーな銀河でしたので、びっくりでした。(;゚Д゚)
撮りたい天体を撮って、それを評価していただけたのは、やっぱりとても嬉しいです。

天文ガイド 3月号 最優秀作品 NGC2805付近  
オライオン30cm反射望遠鏡 パラコア2使用 SXVR-H694 冷却CCDカメラ 自宅にて

遠州地方は、この時期は良く晴れてはくれるのですが、西風が強く、オライオンの様な、表面積が大きくなる望遠鏡だと、どうしても、ブレてしまいます・・・
この作品も、風がある日でしたので、RGB画像だけでも撮れれば・・という感じで、CCDSoftで、L=5分×6枚、RGB=各5分×4枚と、RGB重視で撮影しました。
また、RGB画像は、多少ぼけても良いので、撮影した画像のほぼ全てを使ってますが、L画像はさすがに、選別して、39枚と、半分程度まで絞ってます。
実際には、もう少し捨てたいところでしたが・・・

画像自体は、ちょっと粗さは残ってますが、600万画素はA4サイズでプリントするにはちょうど良いサイズで、特にインクジェットプリンタでは、この荒れは逆に効果的に働くと考えています。
これは、以前に、天文ガイドのO大明神がジェラシック・パークであえてブレを生じることで、自然さを出すのと同様に、ノイズは少し残した方が解像感が増すと仰っていたのもありますし、また、福井のSもとさんが素晴らしいM13で入選された時にあまりに素晴らしい写真でしたので、画像が欲しいと無理を言って貰ったことがあったのですが、なるほど、プリント前提で、画像処理をされていて、大変感銘を受けました。
当時は、半自作カメラのST7CustomやSXV-H9では、140万画素ということもあり、とても真似できないなーと思ったものですが。
勿論、SXVR-H694なら、プリント前提での画像処理というのができる最低限の画素数だと思います。モニタで見るよりも、もう1段、メリハリをつける(具体的にはステライメージでマルチバンドシャープを使いました)ことで、プリントのクオリティをアップすることが出来ました。



さて、ブログやホームページを拝見してくれている方は、良くご存知かとは思いますが、
銀河めぐり・星雲めぐりと言って、いろいろな天体を撮っています。
銀河巡り

手記用に作成しました。そのままだと、フォトコンテストには出せないけれど、小さくても、見栄えがする天体をチョイス。ホーグの銀河とかも最初は考えたのですが、小さすぎて・・
SuperThinGalaxyは、MT160とSXV-H9での作品。
日本語に訳せば、超薄銀河でしょうかね。うしかい座にあります。
余談ながら、うしかい座にあるUGC天体はちょっと大きめのがあって狙い目です。

その他の写真は、オライオン30cmです。車輪銀河は低空で小さい天体ですが、あともう一歩キレ味が欲しいですね。遠征しないと撮れないのですが、この秋にはまた撮ってみたいと考えています。
キーナン体系はいずれもっとちゃんと露出をかけて作品化したいですね。
小さいけれど、面白い姿してます。

僕の場合、技術が未熟な頃は、こういった、いろいろな天体を撮影してきた(まぁ、、今でもいろいろと撮ってるんですが ^^;)こともあって、なんというか、B級グルメではないですが、B級天体というのはいくつかストックがあります。
また、今後も、マイナーだけど面白いヨ?というのを紹介していけると嬉しいなぁ・・
ストックはだいぶ減ってきてますけどねー・・・(;゚Д゚)
秋の銀河で、あの天体は、撮って入選させたいナというのは一つあります。
NGC2805も、もちろん、銀河巡りで見つけた天体です。



星ナビ誌には、金星が入選していました。
金星 DFK/DMK21AF04 CCDビデオカメラ 30fpsにて画像取得

先月、落選したとばかり思っていましたが、僕の場合、23日頃にポストに投函しているのもあって、一月分遅れになってるようです・・・
と、すると、来月分はまた、月遅れになっていて結局落選の憂き目にはあいそうですが・・・
一応、星ナビ誌の〆切は20日ですものね。、、、

さて、UVフィルターを通してみる金星は、実に興味深いです。
スーパーローテーションと呼ばれ、4日で一周すると言われる雲は、実は、常に変化していて、4日後に同じ模様が撮れるわけではありませんでした(2012年に確認・・)
それほど、激しい変化が金星では起きています。
UVフィルターは朝日分光のMX380を使ってますが・・独身の頃に買っておいて良かったなぁ・・・と思ってしまいます(; ̄ー ̄A アセアセ・
今だと、フィルター1枚にウン万円とか出せないッスからね・・・(^^ゞ

カタリナ彗星のイオンテイル  フジ X-E1 デジタルカメラ NewFD300mmF2.8L望遠レンズ

さて、天文ガイドにはもう一作品、カタリナ彗星を送ってました。
見事にゲキチン。この分野だと、なすはちさん、強いデスネー・・・
今月の見応えのある作品に唸ってしまいました。
ここ最近、すっかりと彗星での採用は遠のいてしまっています・・・。
撮りたい天体なのに違いはないので、ちゃんと撮ってはいますけどね (^^ゞ

星ナビ落選作 小亜鈴星雲M76 オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694冷却CCDカメラ

こちらは星ナビ落選作でした。撮るだけなら、OⅢ、Hαでも撮影してたのですが、どうにも、それらを上手く使ってないのか、あるいはRGB画像だけで仕立てたものをそのままプリントしたのか・・・
どちらにしても、個人的にも消化不良の作品でしたので、そりゃあ、撃沈しても仕方ありませんよね・・
また、時間ができたら、再処理したいデータです。データだけは豊富ですので・・

きりん座の銀河 IC342 オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694冷却CCDカメラ

こちらも、星ナビ落選作になります。
きりん座のIC342です。見事な渦巻銀河です。が、自宅から狙うには少々苦しい天体であらうことは否めません。
それでも、撮りたいなぁ・・と思わせる魅力は感じて頂けると思います。
目覚まし時計、こま切れ睡眠で頑張りましたが・・・見事に撃沈でしたヨ・・・(;´д`)トホホ…
色ムラ等、苦しさは感じて頂けるかもしれませんね・・・
遠征で撮ると綺麗な姿を見せてくれると思いますので、ぜひみなさん、狙ってみてください。

手記にも書きましたが、オライオンミラー落下の件を始め、YuenoさんからNJP赤道儀を譲っていただいたり、Mikさんから、各種フィルター(特にAstro丼)やST10XMEという素敵カメラをお貸ししていただいたり・・
また、技術レベルでは、グレーテルさんのご指導、Sもとさんの作品、CCDママさんや、まほろばさん、メーテルさんの率直なご意見・ご感想。
遠天や中天メンバーのアドバイス・・・。

本当に、いろいろな人たちのご指導の上で成り立った作品だと思っています。
まさか、こんなマイナー銀河がねぇ・・(; ̄ー ̄A アセアセ・

もちろん、このブログにコメントをしてくれる皆さんがいてこそ、撮影のモチベーションが保たれていることも大きいです。
本当に、このブログを見てくれて、書き込みまでしてくれている皆さんからは、やはりなんらかの影響を受け、その結果が作品に結実していると思うのです。
感謝していると同時に、今後とも、また、ぜひ、いろいろなご意見を頂ければ嬉しく思います。
今後とも、よろしくお願い致します。

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